わしが教えたる!父と子の中学受験

2022年受験の長男(ぽーやん)が麻布かどっかに入るまでのお勉強をがっつり後押し。2019年受験の長女とけは塾なしで乗り切りました。

理社の非典型問題への対応

 算数の非典型問題と呼ばれるものへの対処法は,典型問題への対応能力の向上の積み上げによるほかないと思います。
 そのためには,どんどん先へ進んでいくのが良い。典型問題のレベルを上げていきさえすれば足りる。

 しかし,理社の非典型問題への対応は,もちろん,受験用教材を用いた先取りをすることによって得るところが小さいわけでは決してないでしょうけれども,それは必ずしもいわゆる非典型問題への対応としては実効性が高いものではないように思います。
 いろいろな学校の入試問題を見ると,やっぱりそう思います。 
 どうせなら小さーな一分野を丁寧に掘り下げていくのが良いのではないでしょうか。
 原子と分子であるとか加速であるとか,アイガモ農法であるとか憲法9条の解釈における同2項の「前項の目的を達するため」をめぐる議論であるとかは,一般の教材で触れられることは少ないけれども,まぁ,頻出のものだといって良いでしょうから,こういうのは一度は掘り下げておかなければならない。
 
 もっと小さーい一分野としては,
 例えば,複眼の構造の利点と欠点・我々が見ている世界と昆虫が見ている世界の異同とその意味であるとか。
 例えば,小惑星探査機の探査活動では重力がどのように障害となり,あるいは逆にどのように利用されたかであるとか。
 例えば,原油の価格推移が世界と日本のにどのような影響を与えてきたかであるとか。
 例えば,消費税と累進課税制度から平等というものを考えてみるであるとか。

 国語にも同じように,掘り下げて考えておくと良さそうなものがあるでしょうか。
 例えば,劣等感と優越感が同居する場合とはどのような場合か。それは自己肯定感から来るものなのか,それとも自己肯定への諦念がそうさせるのかとか。
 例えば,理想と現実との間に差異があると認めることができるのはどのような場合か,認められない場合に人はどのような考えでどのような行為に出るだろうかとか。

 こう考えていくと,理科,社会,国語の順に精神年齢の影響を受けるところが大きくなっていき,今の段階で掘り下げていくという勉強が難しくなりそうな気がしますね。
 今はまだ時間がないわけではない。だけど,これに耐えうる精神年齢に至っていない。
 むー。これがジレンマ。

 でも,学年が上がっていくにつれて,こういう勉強をする時間的余裕はどんどんなくなっていくでしょう。
 上記のようなお勉強には,一つ一つにえらく時間がかかり(時間がかかる程度にやらなければ意味がないですもんね),しかし,模試でも入試でも一度も触れられることなく終わるかも知れない。でも,掘り下げていくことによってのみ培われるであろう何かはあるに違いない。

 んー。やるべきかやらざるべきか。いつやるべきか。
 
 ということを考えて,もう結論が出ないなら,今のうちは算数だけ先取りしておけば良いやんかと。そういう安易に流れている訳です。

 しかし,掘り下げるという勉強は,やっぱり必要な気がする。夏休みの自由研究の高度版・制作物なし版みたいなの。
 いわば,高度な教養とでもいうような。

 今年受験を終えた子どもがいるからこんなことを考えてしまうのでしょうか。小4の男児だけを目の前にしていたら,こんなことを言っているのがばからしくなってきますからね。
 「付加価値を高めることによってより高く売ることができる」というだけで,ナンだよ,大人は金かよ,みたいなことを言って訳知り顔になる程度のやつらですから。

 ま,いろんな場面で,いろいろ学ぼ。