台風が来るかも知れないと,子ども達,そわそわ。
ひょっとしたら学校が休みになるのではないか。
そうすると,この,今目の前にある道徳の宿題みたいなやつ,やらなくてもよいのではないか。
この宿題をやらなくてよいということになるならば,るてるて坊主をつくろう。
きっと台風が宿題を授業ごと吹き飛ばしてくれるはずだ。
小4のぽーやんが二つつくり。
宿題に追われ,塾もない日だから色々とお勉強にも追われているはずのぽーやんが二つつくり。
台風が来ようが,週明けには宿題を提出しなければならないことに変わりはないのに。
おでこにていねいに「るて」と書いたやつをつくり。
中一のとけちんが4つつくり。
期末テストで挽回せねばならぬはずのとけちんが4つつくり。
台風が来ようが,期末テストはなくならないのに。
30分以上もかけて,向きを調整する作業などにいそしみ。
阿呆達の期待を一身に受けた台風は,ふぅいっと都心部をかわし,
目覚めて,あきらめきれない様子で見上げた空には気配もなく,
二人とも傘も差さずに登校していきました。