御成敗式目。初の武家法にして戦国大名の分国法?に大きな影響を与えたというやつ。
では、御成敗式目の主な目的は何か、という問題がありました。問題の横に御成敗式目の現代語訳で一文が抜粋してある。
「土地が20年争いなく治められておればその土地はそいつのものでないと話を蒸し返すことならず」みたいな感じ。
ぽーやん、適当なことを適当な調子で並べ立てるけど、
税金を取り立てるためとか、幕府の支配を強めるためとか、そういうことを書いたらあかんな。
だって、そんなこと関係ないもんな、上の一文と。
問題読めよ、ちゅうことやな。
正答は、「御家人同士の争いを収める裁判の基準を示すこと」やろうな。
これを正答するには、公民の知識も必要かもな。
あんな、今かて、民法っちゅう法律があってな、こんなような条文があんねんで。取得時効ゆうねん。
時間が経ったら、もう、そのままにしとこうやということで、消滅時効、取得時効、公訴時効。借金も罪も消えてまうわ。
逆に、土地まで自分のものになったりもするんやで。
時間が経ったら証拠もなくなるやろ?20年も前のこと蒸し返されても、有利な証拠を捨てたりなくしたりしてたって責められへんやん?
むしろ今の状態を尊重せんとな。
逆から見ると、20年も放っておいた人には、権利を失ったりする不利益が生じても仕方ないな。
ということで、「時効」ゆう仕組みやがあんねんな。
鎌倉時代からあってんなぁ。
もっと前からあったんかなぁ。
ま、詳しいことはわしも知らんけど、いつの時代でも時間というものには重みがあったということやろうなぁ。